農家になるにはどんな方法がある?働き方や学び方まで徹底解説
農家になるにはどんな方法があるのでしょう。今回は働き方の種類や農業について学ぶ方法を紹介します。ひと言で農家といっても、独立開業している人や農業法人に就職している人など、働き方はさまざまです。農業について学べる場所もたくさんあり、農家になるための研修を行っているJAや自治体などもあります。全国農業会議所が運営する相談センターなども紹介するので、農家になりたいが何からはじめればよいかわからない…という方はぜひ参考にしてみてください。
■農家とは?
農家とはそもそも何なのか、農家の定義やどんな仕事をしているのかを紹介します。
・農家の定義
農林水産省の定義によると、「10アール以上の経営耕地面積で農業を営んでいる世帯。または、年間15万円以上の農産物販売金額がある世帯」を農家と呼ぶようです。
農業所得を主としている主業農家や農業以外の所得が主の準主業農家など、どれくらい農業に従事しているか、農産物の販売金額がどれくらいあるかなどによって、農家の定義や名称はさらに細かく分類されています。
・農家の仕事内容
農家は、お米や野菜、果物や花などの農作物を生産して販売することで収入を得ています。食べ物だけでなく、動物の飼料となる穀物類や繊維に加工される綿や麻、花や植木などの栽培も農家の仕事です。
育てる作物に合わせた土づくりや、気候に合わせた植付け、肥料まきなどを年間通して行います。すべて手作業で行っていた時代と比べると、作業効率を上げるための便利な道具が増えましたが、体力と根気のいる職業であることは間違いないでしょう。
■農家になるにはどんな方法がある?
農家になるには、独立開業したり、農業法人に就職したりする方法があります。それぞれどう違うのかチェックしてみましょう。
・個人事業主として独立開業
農家になる方法のひとつは、個人事業主として独立開業することです。新規就農のメリットは、育てたい作物の選定や栽培計画などを自身で決められることでしょう。一方で、農地の確保や農機具など設備を整えるための資金調達、販売経路の確保など多くの課題が伴います。
・農業法人に就職
雇用就農といって、農業法人に就職して農家になることも可能です。雇用就農のメリットは、農業の知識を習得しながら、安定した収入を得られることでしょう。組織の中で働くので自分の思い通りにはできませんが、将来的な独立就農を目指して、まずは農業法人に就職をするという人も多くいるようです。
JAグループ大阪では、大阪府内の農業に関するお仕事を紹介しています。下記のサイトから無料で検索できますので、効率よくお仕事を探せます。農業に携わりたい方は、このようなサイトを活用するのがおすすめです。
JAグループ大阪 求人特設サイト
https://mydomo.domonet.jp/jaosaka/
・パートやアルバイトとして働く
「農家に興味はあるが、一日中農業に従事することは難しい…」といった場合は、まずはパートやアルバイトとして、農家に携わる方法もあります。
時間に制約があるため、すべての業務にかかわることは難しいかもしれませんが、短い時間でも農家のもとで働いてみたいという方におすすめの方法です。
■農業について学ぶ方法
農業について学ぶには、専門の高校や大学に進学するほか、国やJAが実施している研修などに参加する方法があります。
・大学や高校で学ぶ
農業高校や農学部のある大学で農業に関する知識を学ぶことができます。大学の場合は、農芸化学や農業経済学など、学部や学校によって学べる内容も多種多様です。どんなことを学びたいのかよく考えて、学校や学部を選択することが重要です。
農家になるための専門的な知識や技術を学べる学校には、「農業大学校」と呼ばれる農業者研修教育施設もあります。道府県が設置している大学校は、全寮制で学べる環境が多いようです。
・JAが開講している農業塾で学ぶ
JA(農業協同組合)が実施している「農業塾」でも農業について学ぶことができます。新規就農者や農業に関心のある人などを対象に開講され、座学や実習を通して農業に関することが学べます。講座内容や期間は、主催する地域のJAによって違うようなので、興味のある方は住んでいる地域のJAに問い合わせてみるといいでしょう。
・農の雇用事業に参加している農業法人で研修を受ける
農林水産省が新規就農者のために行う「農の雇用事業」という支援事業もあります。
農業法人や農家が国から助成金を受け取り、新規就農者の雇用や独立を支援する制度です。農の雇用事業に参加している農業法人に就職すれば、社員として働きながら研修を受けることができます。
■新規就農相談センターに相談してみよう
「農家になりたいけど、何からはじめればいいのかわからない…」そんなときは、全国の都道府県にある「新規就農相談センター」に相談してみるといいでしょう。
また、新規就農相談センターには、農家になりたい人が知りたい情報を発信しているホームページもあります。就農相談や支援を受けるためのステップなど、農家になるための1歩を踏み出すヒントになりそうな情報が多く掲載されています。
■まとめ
国や全国の地方自治体では、農家になりたい人を支援する活動も多く行われています。研修や講習会なども開催されているので、「農家になりたい!」と考えている人は、まず専門機関に相談してみましょう。
【参考サイト】
農家になるには|マイナビ農業
農家になるには|キャリアガーデン
農家の仕事内容・なり方・年収・資格などを解説|キャリアガーデン
連載『農家になろう!』第一回/土地なしコネなし技術なしで農家になれますか?|輝く農女新聞
トップページ|農業をはじめる.JP
農の雇用事業|農林水産省
用語の解説|農林水産省
ふれあい情報ブログ|JA大阪中河内
就農タイプ別ガイド|JAグループ広島&広島県 ひろしま農業応援ガイド