農業経営をスタートするということは、夢に向けての新たな一歩であると同時に、天候等に左右される農業経営のスタートでもあります。
農業は天候や土壌などさまざまな条件に影響を受けるため、理論通りに上手くいくことは多くはありません。
そのため、いきなり農業経営を始めるのではなく、まずは先進農家のもとでの研修を受ける方が多く、その研修期間中の資金を受けられる制度があります。
一般的に、新規就農者が農業所得で生活できるようになるまでには約3~5年を要すると言われており、
収量や販売が安定するまでの生活費は、貯金等の自己資金を充てなければなりません。
そのため、就農前にしっかりと資金計画を立てて、必要な生活費を準備する必要があります。
農業は、種苗等を購入し、栽培し、実ったものを販売して初めて収入が得られるため、先に費用が発生し、売上による回収まで時間を要します。そのため、経常的に発生する種苗・肥料・農薬・資材などの運転資金を確保しておく必要があります。
また、農地や機械、ビニールハウス等の設備の取得のためには、まとまった資金が必要となります。農地は購入するのか、借りるのかにもよって必要資金は変動します。また、設備資金についても露地(屋外)で育てるのか施設(ハウス内)で育てるのかによっても必要資金は大きく違います。
農地やハウス等の購入に必要な資金、運転資金は、金融機関からの借入により確保することもできます。
なお、各融資制度の利用にあたっては、申込要件がありますので詳細をご確認ください。