今回は府内で開催される農業祭・JAまつりの魅力について解説します。令和7年度は37か所でイベントを開催し、14のJAが地域の皆様に新鮮な農作物をお届けする予定です。
今年の農業祭・JAまつりの日程はこちらから:
地元農家さんが丹精込めて育てた旬の野菜や果物を直接味わえるこれらのイベントは、農業の魅力を身近に感じられる絶好の機会です。そんな農業祭・JAまつりをより楽しんでいただけるよう、開催概要や見どころをまるっとご紹介!ぜひ魅力を知って、地域の恵みあふれるイベントをお楽しみください。
■農業祭・JAまつりの歴史について
日本では古くから「豊穣祈願」や「収穫への感謝」の意味を込めたお祭りが広く実施されてきました。「五穀豊穣」という四字熟語が古くから伝承されているように、農作物の豊かな収穫を祈り、田植えや収穫の時期に合わせて各地でお祭りが行われてきたのです。現在の農業祭・JAまつりは、秋の収穫時期に合わせて10月初旬から12月初旬にかけて開催されています。
長い歴史を持つイベントも多く、例えば高槻市の農林業祭は令和7年度で52回目を迎え、農産物の販売や体験イベント、親子向け企画など多彩な催しが実施されています。現在では14のJAが地域の方々と連携し、地域の皆様に愛される秋の風物詩として定着しています。
■持続可能な未来へ。国産国消で実現するSDGs
JAグループでは「国民が必要とし消費する食料は、できるだけその国で生産する」という国消国産の考え方を掲げています。これは食料自給率の向上や食料安全保障の確保、持続可能な農業の実現を目指す重要な指針です。
府内14JAでもこの理念に基づき、地産地消を通じて国消国産の実現に取り組んでいます。農業祭・JAまつりは、地元農家が丹精込めて栽培した新鮮な農作物を消費者に直接お届けし、生産者と地域住民の交流を深める重要な場となっています。
この取り組みは、輸送コストやCO2排出量の削減、地域経済の活性化につながり、SDGsの複数の目標達成に貢献しています。各地域での地産地消の推進が、やがて国全体の食料安全保障強化に結びつく—そんな持続可能な食の未来を、農業祭・JAまつりは体現しているのです。
■農業祭・JAまつりの見どころをご紹介
・新鮮野菜・果物の特別販売
イベント最大の目玉は、地元農家直送の新鮮な野菜や果物の特別価格販売です。普段スーパーでは手に入らない珍しい品種や、朝採れ野菜が並び、開場と同時に行列ができる人気コーナーとなっています。色とりどりの花市や旬の果物市も見逃せません。
・地域自慢の加工品・特産品
各地域の特産品を使った手作り加工食品も大きな魅力の一つです。生産者自らが会場で販売し、作り方のこだわりや美味しい食べ方を直接教えてくれるなど、生産者との温かい交流も楽しめます。
・家族で楽しめる体験企画
地元のマスコットキャラクターの登場や、親子で参加できる農業体験、食育イベントなど、子どもから大人まで楽しめる企画が盛りだくさん。地域の皆さんとの交流を通じて、農業への理解も深められます。
府内各市区町村で開催される詳細情報は、お近くのJAホームページでご確認いただけます。
お近くの拠点情報はこちらから
https://www.jaosaka.or.jp/about/inosaka.php#inosaka03
昨年の農業祭・JAまつりの開催情報はこちらから
https://omoroiyan-ja.osaka/news_info/2024/10/04/9215/
地元野菜や果物を使った特産品一覧はこちらから
https://omoroiyan-ja.osaka/news_info/2025/08/29/9579/
■地域の恵みを味わい、未来を支える農業祭・JAまつり
農業祭・JAまつりは、古くから日本に根づく収穫への感謝の心を現代に受け継ぐ、地域の大切なイベントです。今年も府内の様々な場所で開催されるこれらのお祭りは、単なる農産物の販売会ではありません。生産者と消費者が直接触れ合い、地域の絆を深める交流の場であり、持続可能な食の未来を創る重要な取り組みでもあります。
新鮮な野菜や果物との出会い、生産者の温かい人柄に触れる体験、家族で楽しむ農業体験—これらすべてが、私たちの食卓と地域社会をより豊かにしてくれます。そして何より、地産地消を通じた国消国産の実現は、日本の食料安全保障とSDGs達成への大きな一歩となります。
実りの秋、ぜひお近くの農業祭・JAまつりに足を運んでみてください。そこには、地域の恵みとともに、農業の未来への希望が詰まっています。皆様のご来場を、心よりお待ちしています。
今年の農業祭・JAまつりの日程:https://omoroiyan-ja.osaka/news_info/2025/09/30/9591/