品目担当制です、泉州TONOファーム泉佐野市のJR長滝駅から徒歩15分弱。就農して9年目になる戸野貴紀さん(33)をたずねた。泉州TONOファームは、貴紀さん、奥さん、両親と祖母の5名による家族農業。父はトウモロコシ、母はアスパラガス、祖母はタマネギ、というように作物ごとに栽培担当者を決めている。貴紀さんは、水なすとベビーリーフの担当だ。 「自分が食べたい、作りたいと思う野菜を、各自が責任をもって栽培しています。収穫など
、最盛期はお互いに手伝うこともありますが、野菜の育て方や方針に口出しすることはありません。喧嘩になりますからね」と笑う貴紀さん。あれ? イケるんちゃう、プランター栽培「戸野家の長男だったこと、小さい頃から農業を手伝ってきたこともあり、いつかは農業をやらんとあかんと思っていました」。とはいえ貴紀さんが学生の当時は公務員ブーム。消防士を目指して、公務員の試験勉強に時間を費やした。しかし、運命の糸は貴紀さんを農業界へ導く。高校卒業後は、農業大学校へ。在学中、大きめのプランターで、ベビーリーフを植えてみたことがある。順調に育ち、袋詰めし...