なんば駅から南海高野線に乗り込んで30分、河内長野駅に到着する。大阪や堺から近く、自然豊かで風光明媚。そして農林業が盛んなトカイナカ、それが河内長野のイメージである。採れたての新鮮野菜が並ぶ道の駅「奥河内くろまろの郷」は、地元民にも観光客にも人気で連日大にぎわい。ほかにも「府立花の文化園」や「関西サイクルスポーツセンター」、高野山真言宗の遺跡本山「観心寺」、真言宗御室派の大本山「金剛寺」、紅葉の名刹「延命寺」など観光地は数多い。
文化財数にいたっては国宝が6件、国重要文化財が77件もあり、全国の市区町村の7番目にランキングされている。駅前にはご当地銘酒「天野酒」の蔵元直営酒房があって、筆者にとって河内長野に来たら避けては通れない店になっている。シシを狩り、村を守る河内長野の地元民は我がまちを「長野」と呼ぶが、近年は「奥河内」という呼び名で山ガールに人気のスポットになりつつある。山ガールは河内長野を代表する岩湧山や滝畑四十八滝を目指すそうだが、その山麓にある50軒ほどの農村集落、日野地区にやってきた。ここにKawabata Farmがある。 ...