圧倒的な糖度で人気を誇る「包近の桃」。今回は歴史的な背景や産地の特徴、味や品質などを徹底解説します。「まさひめ」をはじめとした大阪府内で栽培されている桃の魅力を知って、ぜひ直売所でおいしい桃を味わってみてください。
■包近の桃とは?岸和田市包近町の特産品
包近の桃は、大阪府岸和田市包近町で栽培される高品質な桃のブランドです。この地域で育てられる桃は、特に糖度の高さで知られており、その甘さと果肉の柔らかさが多くの人々に愛されています。
「まさひめ」をはじめ、様々な品種が栽培されており、それぞれに異なる特徴と美味しさを持っています。近年では生産量の関係で入手が困難になりつつある貴重な桃として、注目を集めています。
■包近町の地理的特徴と栽培環境
岸和田市包近町は、大阪府南部に位置し、桃の栽培に適した気候と土壌条件を備えています。温暖な気候と水はけの良い土壌が、桃の糖度を高める重要な要因となっています。
この地域では、みかん栽培と桃栽培が季節ごとに切り替わる複合農業が行われています。みかんは秋に収穫を終え、その後の冬季に剪定などの管理を経て、翌春から桃の栽培に集中することで、高品質な桃の生産を実現しています。
■大阪府内の桃栽培の歴史
大阪府内での桃栽培は古い歴史を持ちます。府内で桃が付く地名といえば、大阪市内の「桃谷」や吹田市の「桃山台」があります。
桃谷の地名の由来を詳しく見ると、江戸時代中期の安永年間(1772年~1781年)の記録である『摂陽奇観』には、当時、上本町から西へ向かう辺りに桃の木が植えられ、人々がその地を「もも谷」と呼ぶようになったと記されています。これが「桃谷」という地名の直接の起源とされています。
河内長野市の小山田や今回ご紹介する岸和田市の包近も、桃の産地として昔から有名な地域とされてきました。大阪南部では、みかん栽培をメインとしながら、秋の収穫が終わった後に桃の栽培を行う流れが定着していました。
■包近の桃の品質と特徴
包近で栽培される桃は、主に地元市場向けに出荷され、完熟の状態で消費者に届けられることが多いため、鮮度と味の良さが高く評価されています。
特に糖度の高さが自慢で、一般的な桃と比較しても甘みが強く、果肉のきめ細かさと豊富な果汁が特徴です。収穫時期や品種によって異なる味わいを楽しむことができ、桃好きにはたまらない逸品となっています。
■購入方法や直売所のご案内
包近の桃は、地元の直売所で購入可能です。岸和田市内には、JAいずみのが運営する愛彩ランドという農産物直売所があり、包近の桃をはじめ泉州地域の新鮮な農産物が豊富に揃っています。桃のシーズンである6月~8月の期間中は、とれたての桃を購入できるチャンスも多いため、ぜひ足をお運びください。
ただし、生産量が限られているため、ご購入の際は通販サイトの利用や事前のご確認をおすすめします。地元でしか味わえない貴重な包近の桃を、ぜひ一度ご賞味ください。
マルヤファームの過去取材記事:https://omoroiyan-ja.osaka/yaruyan/farmers/808/
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