地産地消のメリットは?安全・安心「大阪産のお野菜さん」は鮮度バツグン!!
その地域で生産されたものをその地域の人たちが消費する「地産地消」が注目を集めています。地産地消は、美味しいものを安全に食べられること、地域の食文化を守ること、エネルギーの削減や地域経済の活性化など、さまざまなメリットがあります。地産地消を意識して「大阪産のお野菜さん」で食卓を彩ってみませんか。
「安い輸入野菜をつい買ってしまう」。そんな声をよく耳にします。日本全国どこに住んでいようと、北は北海道、南は沖縄、さらに海外からの農林水産物が手に入る現代では、「その土地のもの」「季節の旬のもの」が見えづらくなっています。そこで、今あらためて考えたい「地産地消(ちさんちしょう)の大切さ」についてお話していきましょう。
「地産地消」が難しい時代だからこそ…
地産地消とは、まさに読んで字のごとく、「その地域で生産されたものをその地域の人たちが消費すること」を意味しています。
ここで思い浮かべてみてください。最近あなたの食卓に並んだ食材、スーパーで目にした食材のうち、あなたの住む都道府県、あなたの住む地域で採れた食材はどれくらいあったでしょうか。
例えば、パンや麺類などの原料である小麦は、ほとんどが海外からの輸入に頼っています。輸送の容易化、冷凍技術の発達、ハウス栽培の増加、そして農薬の使用など、さまざまな要因によって、遠く知らない土地で採れた食材が大量に手に入るようになった一方で、地域ごとに育まれた季節の恵みを、その土地々々で楽しむことが難しくなっているのではないでしょうか。
地域の食材をふんだんに使った郷土料理は、まさに地産地消の理想のかたち。ですが、今では、自分の生まれ育った町、住んでいる町の郷土料理が何か知らない人や、知っていても普段ほとんど口にしないという人が多いのかもしれませんね。
でも、こんな時代だからこそ、地域の野菜や魚などをふんだんに使った、郷土料理や家庭料理を次の世代に伝え、地産地消の大切さをあらためて考える必要があるのです。
地産地消のメリットって何だろう?
では、地産地消は具体的にどんなメリットがあるのでしょうか。
新鮮な旬野菜は美味しい!
地産地消はその地域で生産されたものを、その地域で消費することです。そのメリットの一つは生産地から食卓までの距離が近いこと。季節ごとの旬のお野菜さんが新鮮なうちに食卓に並びます。また新鮮なお野菜さんは食味も高く、美味しいものです。
安全な食べ物を安心して食べられる
私たちの体を作る「食」は、安全でなければなりません。ですが、残念ながら輸入食品の偽装問題や産地の詐称など、食品すべてが信頼できるわけではないのが現状です。
一方で、生産者の顔が見え、生産者の思いを身近に感じることができる地元の野菜なら、生産方法を知ることができ安心して味わうことができます。そのお互いの信頼関係が、地産地消の最大のメリットかもしれません。
地域の伝統的食文化を次世代へ
先にもお話したように、郷土料理や家庭料理に地元の食材は欠かせません。地産地消は、地域の伝統的食文化を守り、子どもたち、そのまた子どもたちへ残していくことにもつながります。古くから人々の健康を作ってきた伝統的な食文化を、思い出深い家族の味を、私たちの子どもたちにも受け継いでいきたいですよね。
環境や経済にも好影響
そのほか、遠い土地から食べ物を輸送するにはエネルギーが必要ですが、地産地消ならそのエネルギーを大幅に削減することができます。また、地域の農業は発展し、小売業者や飲食店も活気づくので、経済活性化が期待できます。地元のものを食べることで、地元が元気になるのです!
「大阪産のお野菜さん」を食べよう!
大阪の平成26年度の食料自給率は、47都道府県中46位と、東京に次ぐワースト2位です。生産額ベースで5%、カロリーベースではなんと2%にすぎません。大阪に住む人たちは、ほとんどのものをほかの都道府県や海外の食べ物に頼っているという現状です。都市部は広くたくさんの人が住んでいるため、農地が少ないのは当然と言えます。
しかし、大阪にも府内で栽培され、多くの人に親しまれている野菜がたくさんあるのです。
例えば、ジューシーで食感までもがおいしい「泉州水なす」、甘みがぎゅっとつまった「泉州キャベツ」、カルシウムたっぷりの「大阪こまつな」、肉厚でやわらかな「しゅんぎく」、歯ざわりが最高の「大阪きゅうり」など、なにわ特産品に指定されているのは、全部で21品目。
なかでもおひたしや鍋物にぴったりのしゅんぎくは、全国2位の生産高を誇ります。大阪自慢のしゅんぎくをたっぷり使った鍋をするのもいいですし、泉州キャベツを使って、大阪の郷土料理お好み焼きを作るのもおすすめです。
これらの野菜は、JA大阪直売所などで、どなたでも購入することができます。JA大阪直売所なら新鮮な旬の野菜や果物が盛りだくさん。また、府内にあるいくつかのレストランでは、地元で採れた野菜の味を最大限に活かした料理を味わうこともできます。地産地消はいいことずくめ
地産地消は、私たちの食の安心・安全や健康はもちろん、エネルギーの削減や地域の活性化、地域の食文化を守ることにつながります。そして何より、新鮮で美味しい食べ物を口にできるのですから、いいことずくめですよね。
大阪や大阪の近隣に住む方は、「大阪産のお野菜さん」で食卓を彩って、地産地消を楽しんでみてはいかがでしょうか。
参考:
- JA大阪中央会|大阪の農業
- 大阪産(もん)|大阪府
- 都道府県別食料自給率について|農林水産省