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なにわ特産品 生産者レポート【泉州水なす編】

今や大阪産野菜を代表する泉州水なすは、水分が多くて柔らかく、あくが少なく、独特の甘みを持つのが特徴です。江戸時代の初期から泉南地域(泉佐野市上之郷)で栽培されていました。今回、泉佐野市にあるJA大阪泉州農産物直売所「こーたり~な」の近くで、泉州水なすを生産されている古谷繁和さんをご紹介いたします。

古谷さんは就農17年目、露地で水稲・キャベツ・ブロッコリーを、ハウスで泉州水なす・しゅんぎくを生産されています。中でも10棟あるハウスでは春から夏にかけ泉州水なすを生産しています。

  水なすの葉かきをする古谷さん

 

「野菜は手をかければかけるだけ応えてくれる」との思いから、葉かきや水の管理など、日々泉州水なすと向き合い、細かい変化も見逃しません。加えてこれまでの経験から土づくりや接ぎ木苗にもこだわって栽培しています。

土づくりでは競走馬の馬糞(ばふん)堆肥を使用しています。競走馬は適切な運動はもちろん、余分なエサも与えられていません。健康な競走馬の馬糞堆肥を用いることで栽培の土台であるしっかりとした土づくりを行っています。

また、栽培の土台と言えば接ぎ木苗も重要です。接ぎ木とは病害虫に強い台木と泉州水なすの穂木を合わせて強い苗を作ることです。古谷さんは2,500本の接ぎ木苗を作るために、3,500本の台木と4,000本の穂木を育てます。台木と穂木の生育を合わせること、1本1本丁寧に接いでいくこと、接いだ後の苗を少しずつ日に当てながら丈夫にしていくことなど、接ぎ木苗を自ら育てることは神経も使い、手間も大変かかります。近年では接ぎ木された苗を購入する農家も多く、この地域でも接ぎ木苗を自ら育てる農家は10軒程になってしまいました。それでも古谷さんが接ぎ木苗を自ら育てる理由は、自分で育てた苗は生育の揃いがよく、安定して良い泉州水なすが出来るからです。

 新鮮な泉州水なすの美味しさを知ってもらいたいと話す古谷さん

 

古谷さんの圃場の近くにJA大阪泉州農産物直売所「こーたり~な」があることも農業を続ける上で励みになっています。古谷さんは「泉州水なすはほんとに甘いです。手間ひまかけた泉州水なすの美味しさを、新鮮なうちに味わってもらえる。これが一番うれしいです。これからもお客さんの反応を励みに手を抜かず、美味しい泉州水なすを作り続けていきます」と話して下さいました。

 


 

飲食店関係者様

大阪府内のJA直売所でも扱っております

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