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トップ > お知らせ・ニュース > 新規就農で成功する近道はココ!「農業大学校」の魅力を知る。

お知らせ・ニュース記事

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農作業の授業風景

新規就農希望者が農業に関する知識と技術を体系的に学べるのが羽曳野市にある地方独立行政法人 大阪府立 環境農林水産総合研究所 農業大学校です。今回、2年生のお二人にインタビューし、学生生活の魅力について聞いてみました。

 

■実践的に農業を学べる農業大学校

「農業大学校」は、農業後継者や農業技術者の養成を行う教育・研修施設です。幅広い視野から農業を考え、時代の変化に対応した技術力と判断力、応用力を身につけることを教育方針としています。広大な敷地にハウスが立ち並ぶ自然豊かな環境の中、幅広い年齢の学生が実践的に農業を学んでいます。

 

長年、農業現場で指導にあたってきた普及指導員や環農水研の研究員、民間出身のベテラン講師陣が、科学的かつ実践的な教育を行っています。2年間の学生生活の間、主に午前は農業に関する講義、午後は実習を行い、1年次は基礎的な技術・知識を学び、2年次には就農や農業関連企業への就職等進路希望に合わせた3つのコースから選択して学びを深めます。

現在、2年生で、長期の農家実習と校内のスマート農業ハウスでの実習により、即戦力となる技術知識の習得を目指す農業参入コース、自分で立てた栽培計画に基づいてほ場の周年管理を行い、農業技術力と経営管理能力を向上させて就農を目指す農業実践コースで学ぶお二人にお話を伺いました。

 

■岡 大智さん(25歳)|農業参入コース

「おじいちゃんが米を作っていたので、農業の楽しみも知っていて、将来は跡を継ぐつもりでした」。岸和田市から通う岡さんは、大学卒業後に就職した会社を退社したことを機に、就農を目指すことに。父親のすすめもあって農業大学校に入学し、2年次で農業参入コースを選択しました。

 

「年間90日は農家さんのもとで研修があり、朝6時から18時まで仕事をします。学校では、午前は教室で授業を受けて、午後はほ場で実習です。メロンやほうれん草栽培などを手伝ったりして勉強しています」。今後は和泉市にある土地で自分のハウスを建てて、水ナスをメインに軟弱野菜をサブとして栽培する計画を立てていると将来の展望を語ってくれました。

 

「農業大学校に入ってよかったことは、年齢関係なく一緒に学ぶ人からいろんな話を聞けること、学校の先生や農家さんとの人脈ができて役立つ情報を得られること」と話す岡さん。夢は、技術の高い先輩農家のもとで実践して学んだことを活かして、水ナスでトップの農家になること。もう一つ、田んぼの前にある小学校のこどもたちのために、農業についての教育の場を作るなど、地域との関わりを大切にしていくという夢も。知識と技術はもちろん、人とのつながりや農業への思いなど、農業大学校で学んだことは確実に岡さんの財産になっているようです。

 

■後藤 眞吾さん(44歳)|農業実践コース

「40歳過ぎまでIT関係の仕事をしていました。将来のことを考えた時に、このままITの仕事をしている未来に疑問を感じたことがきっかけでした」。元々は関東で暮らしていて奥様と結婚後に豊中市へ来たという後藤さんは、それまで全く農業とは無縁の生活でした。食に関する仕事に興味を持ち、農業の高齢化もあるし、自分の年齢でもニーズがあると思って検討。「妻と2人で農業をしている未来が楽しそう」と、この道に進む決意をしました。

 

まず、大阪府の就農に関する相談窓口に出向いた後藤さん。そこで、一番の近道と教えてもらったのが農業大学校で学ぶことでした。「40歳を過ぎて2年間も学生をやるのかと葛藤はありましたが、妻からの応援もあり頑張ってみることにしました」と、入学。農業実践コースを選択して2年目の学生生活を送っています。

 

農業実践コースでは、ハウス1棟を割り当ててもらい、年間の作付けを考えて栽培することで、実践的なノウハウを身につけることができます。後藤さんが将来、作りたいのは大好きなメロン。「和歌山県で栽培している先生のメロンがとても美味しくて、自分でも作ってみたいと思いました」。目標としていた糖度に至らなくて悔しさが残ったというところに、前職で数値目標に向かって取り組んでいた経験が活きているようです。

 

学生生活では、いろんな年代の人と知り合い、卒業後も一緒に頑張ろうというモチベーションにもつながっていると話す後藤さん。有機栽培に力を入れている豊能郡能勢町に耕作放棄地を借りる予定で、「メロンをガンガン作って、能勢メロンを広めたい」と夢を語ってくれました。

 

■農業に挑戦したい人に薦めたい学校

年齢も目指す農業の形も違うお二人ですが、体系的に農業技術、知識を学べて人脈作りもできる農業大学校は、これから農業に挑戦したいという人がいたらぜひ薦めたいと口を揃えます。特に、様々な背景を持つ人々との交流ができる機会は貴重であり、必ず自身の将来の糧となります。

 

農業について興味を持ったら、農業大学校という選択肢も検討してみてはいかがでしょうか。心が晴れ晴れするような眺めのよい場所にあり、コースによってはハウス1棟を使って自分なりの挑戦ができる環境がとても魅力的です。ぜひ一度、行政窓口やJAの相談窓口に出向いて、具体的な話を聞いてみてください。

 

■PhotoGallery

 


DATA●

◆農業大学校で取得可能な資格

・大型特殊自動車運転免許(農耕用)
・毒物・劇物取扱者
・危険物取扱者(乙種第4類)
・日本農業技術検定
・土壌医検定
・大阪府農薬管理指導士 etc

 

◆卒業後の進路

ご自身での新規就農、JAグループへの就職、農業関係への就職(青果流通関係、種苗商、農業機械メーカー等)、先進農家や農業法人の栽培分野へ雇用就農

 

地方独立行政法人 大阪府立 環境農林水産総合研究所 農業大学校

大阪府羽曳野市尺度442

072-958-6551

https://www.knsk-osaka.jp/noudai/gakkoannai/

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