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トップ > お知らせ・ニュース > 『農』を志す我々が農業のあるべき姿を創造する! 新規就農者が憧れる富田林市の農家|ナカスジファーム

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ナカスジファーム代表 中筋秀樹さん 

 

大阪府立農芸高校、大阪府立農業大学校を卒業後、20 歳で親元就農。 34歳の時に先代から事業を継承して四代目に。大阪なす、きゅうりの大規模生産をはじめ年間約 30 種類の野菜を生産。 『農』を志す我々が農業のあるべき姿を創造する!という経営理念を掲げ、「これからの農業」を日々模索。

 

これまでに取材した農家さんから何度も出てきた「富田林市のナカスジファームさん」というワード。今回、ついにその農園を訪れ、中筋代表が展開する魅力ある農業への想いを聞いてきました。

 

■ナスBBQは農業の魅力を発信するツールの一つ

取材場所は、ずらりとハウスが並ぶナカスジファームの敷地内にあるナスBBQ会場「Heart of Nakasuji farm」。シーズンが始まったばかりのBBQを楽しむ女性グループの笑い声を聞きながら、中筋代表にお話を伺いました。

 

ナカスジファームで栽培されるナスは、なんと12種類!「隣接するハウスからナスを自分達で収穫して、ここで焼いて食べてもらうんですよ」。入口の看板に「農業体験型レクレーション施設」との表記があるように、中筋代表が収穫体験を通じて作り手のことも知ってもらいたいと考えて始めたのがナスBBQです。コロナで休業を余儀なくされた時期もありましたが、楽しくて美味しい体験をリピートするファンも増えています。

 

■経験値を強みとし、経営感覚を磨いてプラス

そんな中筋代表のルーツは明治時代から続く農家の四代目。5歳ですでに田んぼで運搬車を乗り回していたのだとか。農業系の高校、大学校と進んで20歳で親元就農し、34歳で代表に就任しました。

 

ナス、きゅうり、海老芋をメインに、葉物野菜など年間約30種を手がける中、タイミングを逃さず経営者としての学びを深めて来た中筋代表。「ナスを持つだけでコンディションがわかる」という農家で育った経験値を強みとし、そこに経営感覚を磨いてプラスしていきました。

 

■【農】を志す我々が農業としてあるべき姿を創造する

作ること、売ること、分析することなど、スタッフそれぞれの得意な分野を活かす体制を整えるなど、試行錯誤しながら農園経営に取り組んでいた代表。スタッフから「どこに向かいたいのか?」と聞かれたのは、代表就任から数年が経ったころのことでした。

 

「そこで理念を示さないといけないと思ったんです」。そんな思いから、「【農】を志す我々が農業としてあるべき姿を創造する」という理念を掲げた代表。自分の経営をどうしたいとかではなく、農業そのものを変えていかないと誰もする人がいない仕事になる。自分の農園という枠を出て、親世代とは違う農業の未来を考える思考に変化していくターニングポイントでした。

 

■「ことづくり」を通じて農業と人をつなぐ

地域の先輩農家、行政、JAと話す場を持ち、大阪ならではの都市農業の展開を考え、ものづくりだけでなく「ことづくり」を通じて農業と人をつなぐことに注力してきた代表。農産物生産販売としての「ナカスジファーム」をベースに、流通販売の「農事法人 みのり」、地域をまとめて支えるために立ち上げた「おおきにアグリ株式会社」、農業人を育てる「富田林市きらめき農業塾」、さらには「大阪府農協青壮年組織協議会」の委員長など、名刺の数が物語る八面六臂の活躍ぶりです。

 

■ナカスジファームの現在地点

現在、ナカスジファームにはスタッフ約40名が在籍し、農作業、経理、デザインなどそれぞれ得意な分野で仕事に取り組んでいます。技能実習生として海外国籍のスタッフも活躍していて、寮を完備するなど、働きやすさにも注力しています。出荷場では、効率よく作業ができるような工夫が随所にあります。大口の取引先から和食店、イタリアンレストランの個店まで、ニーズに合わせて日々出荷が行われています。

 

経営者としての活躍の場はどんどん広がりますが、ハウスで育った可愛いナスたちを日本全国で美味しく食べてもらうために、日々の作業や出荷に割く時間は忙しくなっても変わることなく大切にしています。そんな中筋代表から、成功する農業スタイルを学んだという新規就農者は、これからもどんどん増えていくことは間違いなさそうです。

 

■PhotoGallery

 

 


■公式ホームページ

https://nakasujifarm.com/

 

■ナカスジファームの取り組み

https://lit.link/nakasujifarm

 

◎農業体験型レクレーション施設

「Heart of Nakazuji farm」

期間限定で開催するナスBBQは農業の魅力を発信するツールの一つであり、ナカスジファームで栽培する多品種のナスを味わいながらスタッフと会話をすることで、スーパーでロゴを見たら親しみを感じて買ってもらうという戦略も含まれています。

さらに、この場所を活用して、新規就農者が野菜の展示販売を行い、飲食店など売り先とのマッチングができるような場としての拠点づくりにも取り組んでいます。


☆「ナカスジファーム ナスBBQ2024」7月上旬まで開催中 *完全予約制

詳しい情報はこちらから:https://osaka-info.jp/special/dc/event/detail332/

ご予約に関する情報はこちらから:https://lit.link/nakasujifarm

 

◎農業とみんなが笑顔になる社会づくり

「おおきにアグリ株式会社」

「農業とみんなが笑顔になる社会をつくる」をコンセプトに、次の2つの事業を行います。1つは「農業を笑顔にする事業」。現在の農業を取り巻く課題をひとつひとつ解決し、そして活性化していくために地域一体となって取り組み「を進めます。2つめは「農業で笑顔にする事業」。農業者と消費者を繋ぐ、農業者の思いをどう伝えどう受け止めてもらうか、食育や体験を通じて農業者と消費者の素敵な関係を創造します。

公式ホームページはこちら:https://ookini.co.jp/

 

◎地域を巻き込んで人財を育てる
「富田林市きらめき農業塾」

職人の技術を受け継ぐ【若手農業者の育成】と、【都市住民が農業を身近に感じられる仕組み・接点づくり】が必要だと考え、地元農家10名が中心となって新規就農者を迎え育てる機関として立ち上げたのが「富田林市きらめき農業塾」です。栽培技術の習得、農業「経営」力の育成、就農後の定着・安定化までをフォローアップしていく枠組みを確立しようと取り組んでいます。

 

◎「富田林市きらめき農業塾」の募集について

「富田林市きらめき農業塾」第四期生の募集が開始しています。

 

「富田林市きらめき農業塾」では、地域での厚いサポートにより、農業技術の習得や同じ想いを待った仲間との出会い、地域の専業農家との繋がり、就農に向けたサポートなど、農業の入り口から独立経営に向けた支援まで、さまざまな研修プログラムが準備されています。

詳しくは、以下のURL等より「富田林市きらめき農業塾」の詳細等をご覧ください。

公式HP:https://ookini.co.jp/kirameki/

富田林市きらめき農業塾 第四期募集チラシ:https://ookini.co.jp/wp-content/themes/ookini/images/kirameki/pdf/leaf_2024.pdf

・申し込み期限:2024年6月30日(日)まで

・研修期間 2024年8月24日(土)~2025年8月上旬までの1年間

 

お問合せ先: 富田林市きらめき農業塾事務局

〒584-0048 大阪府富田林市西板持町2丁目11番25号

 

◎流通販売のための会社
「農業法人みのり」

30代40代の若い農家さんが農作物の出口となる取引をするための基盤となる会社を立ち上げました。レモンやさつまいもなど、需要の高い作物の生産管理や出荷先の確保、ウイルスフリーの苗の購入ルートなどの環境を整え、売るための野菜作りをサポートします。

 

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