交野といえば? 交野農業のカタチ構想
交野を代表する農産物は何か? 大矢農産が目指すのは、トマトによる地域ブランドの確立。交野農業の輪郭づくりをトマトで実現しようという目論見こそ、耕平さんの掲げる「交野農業のカタチ構想」である。地域が広く恩恵を得る形で、その土地の顔を打ち出し、盛り上げていきたい。交野がトマトで知られれば、ひいてはトマトが交野農業を守り、強くしていくと考えている。
評判のトマトは青果にとどめず、加工品も開発した。無添加、無着色で製造するトマトソースだ。商品名は「なごみトマトソース」。「枚方T-SITE」で扱われ、B1Fの「ころくや」で売れている。トマト本来の味が際立つようニンニク不使用のため、朝食用に買う人が多い。「誰かに贈り物をする時の選択肢の一つに加えてもらいたい」と、耕平さん。「地域の特産に育つかどうかは、地域の理解と支援による」と語る。
贈答用や自宅への取り寄せにと、トマトとトマトソースの詰め合わせ「とれたて農園ギフトTAKARABAKO(宝箱)」の販売も始めた。箱のデザインまでかわいいと人気で、こちらはトマトの収穫時期限定で取り扱う。
「かつて、農業は3K(きつい・汚い・くさい)と表現されていました。でも我々は、農業で育まれたものを食べているんですよね。私は4K(かっこいい・稼げる・感謝・感動)の農業を切り拓いて、次世代へ繋いでいきたいと思っています。若者が就職先を考えるとき、選択肢の一つに農業があるような世の中にしていきたいんです」。
ゼロからのスタートで、トマトの栽培から販売まで奔走する大矢農産。その姿を見て「一緒にやりたい」と志願して加わった20代若手スタッフは現在3名。耕平さんの「交野農業のカタチ構想」の効果はじわじわとあらわれている。
「交野には古くから栽培されてきた『神宮寺ぶどう』の産地もあります。農業で、交野の街をもっともっと活性化させたい」。思いの実現に向け、奮闘中の耕平さん。その原動力は、究極の交野愛にあるように思えた。
取材日 2018/11/6
記 事 中塚華奈
写 真 柴田久子
- 氏名 / ふりがな
- 大矢耕平 / おおやこうへい
- 生年
- 1991年生まれ(27歳)
- 農家歴
- 3年(2015年12月より就業)
- 前職 / 出身校
- 大阪府北部農業共済組合(現・大阪府農業共済組合)/ 淀川工科高校
- 組織名
- 大矢農産
- 役職
- 代表
- 従業員
- ご本人+3名(アルバイト含む)
- 主な生産作物
- トマト
- 耕地面積
- 約15a
- 特徴
- 農家ではなく、農業経営者
- 理念
- 私たちは、人々と社会の原動力である農業を想像以上のパフォーマンスで未来開拓していきます。
- JAエリア
- JA北河内
- 購入方法
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大矢農産直売所&オンラインストア : https://oyanotakarabako.shop-pro.jp/
枚方T-SITE B1F ころくや : http://real.tsite.jp/hirakata/floor/shop/korokuya/
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大矢農産
大阪府交野市倉治2丁目