都市農業の弱みこそ、武器である
「昔から他の人ができるなら、自分でもできると思ってしまう性格でね」と誠史さんは話す。
大学は農業にも役立ちそうで、好きだったプラモデルにも通じると大阪工業大学に進学。今では栽培に用いる機械や器具にまで、自作の改良を施してしまうほど。まずは挑戦してみることを長年大切にしてきた。
「消費地に近い大阪農業は、新しいことをしたら消費者の反応がすぐに伝わってくる。何より大規模生産地のように特定のブランドを守るために必要な細かいルールがないから、各生産者が自由に動けるでしょ」。
大阪農業が大規模産地でない点を「弱み」に捉える生産者も少なくはないが、弱みこそ「武器」であると誠史さんは考えている。
試行錯誤をしながら、失敗を積み重ねて強くなればいい。どんな環境でも美しく咲く花のように、自分もそうありたい。誠史さんの花作りには、農業人としての生き方そのものが投影されていた。
取材日 2019/1/22
記 事 川嶋亜樹
写 真 田村和成
- 氏名 / ふりがな
- 小阪誠史 / こさかせいし
- 生年
- 1963年生まれ(56歳)
- 農家歴
- 37年
- 前職 / 出身校
- 大阪工業大学
- 組織名
- 株式会社 茨木花木センター
- 役職
- 代表
- 従業員
- 2名(うちパート1名)
- 主な生産作物
- 花卉
- 正式な品種名
- パンジー、ビオラ、シロタエギク、ペチュニアなど年間25種類
- 耕地面積
- ガラス温室20アール、温室ハウス8アール
- 特徴
- 栽培から装飾まで手掛ける花卉農家
- JAエリア
- JA茨木市
- SNS
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株式会社 茨木花木センター
大阪府茨木市上音羽395