いちご狩り、直売、電車、温泉
大阪府によれば2017年府内の直売所数は178。運営主体は、市町村やJA、民間など多種多様である。泰典さんは、自分の農場で収穫したものは、直売所で100%販売している。
「やり始めた頃は大変でした。10年かかってようやく今のような形態になりました。父の理解があってここまでやってこれたので、有り難いことです」と泰典さんは感謝の言葉を口にした。
「年々、いちご狩り農園も直売所も増えています。たくさんの農園の中からうちを選んでもらえるよう、こだわりのある美味しいいちごを作り続けていきたいです」と微笑む。「お客さんの笑顔を見ると、ここでいちご園をやっていて良かったなぁと思えるんです」。
GrandBerryは、近畿日本鉄道(近鉄)の線路沿いにある。通過する電車を何本も見ることができ、電車好きなお子さんや大人にも喜ばれているとのこと。すぐ近くには、近鉄の車庫もある。
ちょうど、この原稿を書いている時、電車に詳しい友人が隣にいた。撮ってきた写真を見てもらった。取材当日に車庫に停車していた列車は「リゾート特急23000系伊勢志摩ライナーの赤色」「クラブツーリズムツアー団体専用列車15400系かぎろひ」「近鉄特急22600系新型Ace」「近鉄15200系 あおぞらⅡ」「近鉄エリアキャンペーンにあわせて、かつて大阪線で走っていた2250系の塗装を施した5200系」など。
すると友人は「これ、どうしたんですか。こんなにレアな電車が勢揃いした状態で見ることができるなんて、すごいですよ」と興奮状態。やはり、ここは電車好きの人にはたまらないシチュエーションのようである。GrandBerryへいちご狩りにいけば、近鉄の車庫でレアな車両が止まっているのを見ることができる(かもしれない)。
斜め向かいには地下800メートルから汲み上げた天然温泉「源気温泉八尾おゆば」がある。GrandBerryでいちご狩りをした後、温泉でほっこりし、食事をして帰ることもできる。近鉄も「源気温泉八尾おゆば」も「GrandBerry」とはもちろん別経営体であるが、それぞれがそこにあることで、楽しさのシナジー効果を生み出しているように思えた。
取材日 2019/4/26
記 事 中塚華奈
写 真 柴田久子
- 氏名 / ふりがな
- 森川泰典 / もりかわやすのり
- 生年
- 1977年生まれ
- 農家歴
- 16年(2002年から)
- 前職 / 出身校
- システムエンジニア / 大阪工業大学情報科学部情報システム学科
- 組織名
- GrandBerry
- 従業員
- ご本人+ご両親+正社員1名+パートさん
- 主な生産作物
- いちご
- 正式な品種名
- あきひめ
- 耕地面積
- 25アール
- 特徴
- いちご狩り農園
- 理念
- お客様の笑顔が一番。こだわりのあるいちごづくり
- JAエリア
- JA大阪中河内
- 購入方法
-
農園に併設された直売所 : https://www.grandberry.net/gb/Strawberry-DirectSales.php
- ホームページ
- GrandBerry : https://www.grandberry.net/gb/
- SNS
-
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大阪府八尾市恩智北町1-254