畑ナシ、農具ナシ。専業農家で、どこまでいけるか。
泉北
永吉智宏さん
(
ながよしともひろ / 永吉農園 )
人生の岐路に、高校の親友
「ほんまに取材対象、僕でええんですか? たいしたこと何にもしてないんですけど(笑)」そんな第一声から始まった。永吉智宏(ながよしともひろ)さんは、友達や仲間から「えいちゃん」と親しみをこめて呼ばれる43歳。7年前に新規就農し、青ネギ、ブロッコリー、コマツナなどを生産する専業農家である。
堺市出身の永吉さんには、小さい頃、近所の田んぼでよく遊んでいた記憶があるが、実家は非農家。前職は、トラックやトレーラーのドライバーをしていた。そん...
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主な農産物
大阪ねぎ
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エリア
泉北
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管区JA
JA堺市
胸をはって、農業をやろう。先輩がいる、目標がある。
中河内
川浦慎太郎さん
(
かわうらしんたろう / 川浦農園 )
地下鉄でいける、ストロベリーピッキング
大阪市内からクルマで約20分。東大阪市の川浦農園をたずねた。代表は川浦慎太郎さん(37歳)。川浦農園の歴史は、資料で溯れるのが3代前までだったとのことで、慎太郎さんは4代目を名乗る。ある日、古くなった納屋を建て替えた時に、土台から石の農機具が出てきた。かなり古い時代の農機具のようで、川浦農園の歴史はもっと長いようにも思われる。
慎太郎さんは、大学時代、アメリカンフットボール部に所属していたスポーツマン。甘くて可愛いイチゴのイメ...
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主な農産物
いちご
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エリア
中河内
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管区JA
JAグリーン大阪
直売所での客の言葉に、よっしゃ、また頑張ろう。
泉南
今本吉男さん
(
いまもとよしお / 今本農園 )
待ち合わせは、大盛況のJA駐車場
JR東岸和田駅から車で10分強、岸和田市真上町(まがみちょう)の今本吉男さん(43歳)をたずねた。待ち合わせ場所は、吉男さんの自宅からも畑からも近いJAいずみの有真香(ありまか)支店の駐車場。
なぜか、クルマがいっぱい。どうやら取材日は、JAが確定申告の書類作成を手伝いしてくれる日だったようで、書類を手にした人が出たり入ったりと大盛況。JAには組合員さん向けのいろいろなサービスがあるんだなぁと感心しつつ、駐車場にいると邪魔...
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主な農産物
大阪しろな
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エリア
泉南
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管区JA
JAいずみの
香り、ほろ苦。のびすぎでんねん、広めたいねん。
泉南
野中忠重さん
(
のなかただしげ / 野中ファーム )
日本原産、ふき栽培
泉佐野市上之郷の野中忠重さん(40歳)が栽培している「大阪ふき(蕗)」。「なにわ特産品」(大阪府が選定。府内でまとまった生産量があり、独自の栽培技術で生産されている農産物21品目)のひとつである。忠重さんは「野中ファーム」の3代目。
「うちは、祖父の代からふきを栽培しています。ふきをつくる人がだんだん減ってきたので、少しでも伝統を引き継いでいけたらいいな、と思っています」という忠重さん。ふきは、数少ない日本原産の植物。昔から、日本の山野に...
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主な農産物
大阪ふき
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エリア
泉南
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管区JA
JA大阪泉州
農業って、実は面白い、儲かる、希望も持てる。
南河内
南さんちの朝穫り野菜、直売所
近鉄長野線 富田林駅からクルマで約30分。府道201号線沿いにある、上佐備(うえさび)バス停のすぐ近くに「生産直売 南さんちのやさい・くだもの」と書かれた間口10メートルの建物がある。クルマ4台分の駐車場を完備。ここは南農園で朝に収穫した農産物やその加工品が並ぶ直売所である。
入り口に置かれていたのは、色鮮やかな箱入りみかん。SSから、S、M、Lまである。卸売市場経由では、見かけることの少ないSSサイズのみかんが買えるのは、生産...
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主な農産物
いちご
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エリア
南河内
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管区JA
JA大阪南
どんだけ営業上手でも、野菜が作れて農家はなんぼ。
北摂
西村庄司さん
(
にしむらしょうじ / 西村農園 )
「鶴橋へ行く」は大阪では「焼肉を食べに行く」である。こう述べるのは当「やるやん!大阪農業」サイト編集長で、独自の視点で大阪の街のうまいもんを描いてきた江弘毅氏。その江さんも絶賛する鶴橋の老舗焼肉店「鶴一」へ、長年サンチュを出荷している農園がある。
園主は西村庄司さん(58)。阪急京都線 南茨木駅から徒歩5分。線路沿いに佇む、茨木市奈良町の水耕ハウスで、弟と一緒にサンチュを周年栽培している。
古来より食されてきた、ちしゃ
「サンチュ」といえば、焼肉の定...
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主な農産物
サンチュ
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エリア
北摂
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管区JA
JA茨木市
植えられた場所で美しく咲く、花を育てて37年。
北摂
小阪誠史さん
(
こさかせいし / 株式会社 茨木花木センター )
大阪モノレール彩都西駅(さいとにしえき)から車で約20分。丹波高地、北摂山系にあたる竜王山の麓に「茨木花木センター」がある。代表の小阪誠史さん(56)は、標高450mに位置する茨木市上音羽(かみおとわ)町で花を育てて37年。訪れた日には色とりどりの花が咲いていた。
厳しく育てると、美しく咲く
茨木花木センターではパンジー、ビオラ、シロタエギク、ペチュニアのほか、年間に約25種類の花壇苗を栽培。出荷先は市場を中心に、服部緑地公園や大仙公園にまで広がっている。
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主な農産物
花卉
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エリア
北摂
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管区JA
JA茨木市
都市農業? 生まれた土地を、守らなあかん。
北摂
早川訓男さん
(
はやかわくにお / 早川農園 )
JR茨木駅から、歩いて10分。すぐ近くに駅前の商業施設が見える場所に、農園はある。都会の真ん中で農業を営む早川訓男さん(49)。母と一緒に「大阪しろな」を周年栽培している。
昇格を捨て、就農
早川農園のはじまりは、戦後まもない頃。食糧供給がまだ十分でなかった時代に、祖父母が色々な野菜の生産を始めた。大阪しろなは一年を通して収穫ができる。栽培作物は徐々に大阪しろなへ転換されていったという。戦後すぐ、大阪農家らしい話だ。
訓男さんは大学を卒業後、半導体材料...
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主な農産物
大阪しろな
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エリア
北摂
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管区JA
JA茨木市
狩る、拾う、掘る、焼く。年中、絵になる観光農園。
南河内
道籏正さん
(
みちばたただし / やまびこ園 )
見晴らし抜群、観光農園
大阪市内から、車で約1時間。千早赤阪村へ向かう国道309号線沿いを進むと「やまびこ園」と書かれたみかん色の看板が視界に入ってきた。
「あと1,200m」「あと1km」「あと500m」「あと200m」と、親切すぎる案内に誘導され、車を走らせる。細い山道にも不安なく、やまびこ園へ無事到着。ここは大阪の南、富田林の静かな山に囲まれた総面積3ヘクタールの観光農園である。
春は、桜が咲き誇る。初夏には、みかんの花が芳香を放ち、藤棚には紫...
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主な農産物
大阪みかん
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エリア
南河内
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管区JA
JA大阪南
普通を極める。静かな情熱は、求道者のよう。
泉北
山口博史さん
(
やまぐちひろし / 山口農園 )
農業は、自分にぴったりな仕事
泉北高速鉄道の栂・美木多(とが・みきた)駅から車で10分。山口農園の4代目、山口博史さん(42)を訪ねた。先代は稲作中心の兼業農家であった。野菜を出荷するようになったのは、博史さんの代になってからである。
東京の大学を卒業した後、自分にあう仕事を模索して、博史さんは大阪府の農業大学校に入学する。農業大学校は、自然豊かな羽曳野丘陵に総面積24万4千㎡という広大な敷地をもつ。ここで2年、みっちりと農業技術を学び、博史さんは就農した。
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主な農産物
大阪しろな
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エリア
泉北
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管区JA
JA堺市
卵は、ヒヨコから育てる。3代目の心意気。
南河内
足立敏弘さん
(
あだちとしひろ / 谷川養鶏 )
大阪で養鶏といえば、富田林
近鉄長野線の富田林駅から車で15分、谷川養鶏三代目の足立敏弘さん(49)を訪ねた。大阪市平野区で1956年に創業した谷川養鶏が、富田林市へ移転してきたのはその9年後、1965年である。1,000坪の敷地内で約7,000羽の鶏(赤い卵を産むボリスブラウン)を飼っている。
大阪府畜産会の情報によると、現在、大阪府下で1,000羽以上の鶏がいる養鶏農家の登録数は14戸、合計羽数は約63,000羽。そのうち、5戸の養鶏農家、約28,70...
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主な農産物
畜産
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エリア
南河内
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管区JA
JA大阪南
元トランペッター、ライブハウスからイチゴハウスへ。
泉北
福本昌記さん
(
ふくもとまさき / いずみ小川いちご農園 )
和泉市の山間部、西国三十三観音第四番札所・槇尾山 施福寺(まきおさん せふくじ)ふもとにある仏並町(ぶつなみちょう)。標高300mに位置する場所に、一年を通して収穫体験やBBQを楽しめる農業体験交流施設「いずみふれあい農の里」がある。
訪れた「いずみ小川(こがわ)いちご農園」は、そのひとつ。春から初夏にかけて、2万人以上が訪れる人気観光農園である。
関西最大級、いちご観光農園
66アールの面積に5棟のハウスが立ち並ぶ。オレンジ、青、緑、赤、黄。各棟には...
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主な農産物
いちご
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エリア
泉北
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管区JA
JAいずみの
奥河内・河内長野の農業と農村をまもる若獅子。
南河内
河端訓獅さん
(
かわばたさとし / Kawabata Farm )
なんば駅から南海高野線に乗り込んで30分、河内長野駅に到着する。大阪や堺から近く、自然豊かで風光明媚。そして農林業が盛んなトカイナカ、それが河内長野のイメージである。
採れたての新鮮野菜が並ぶ道の駅「奥河内くろまろの郷」は、地元民にも観光客にも人気で連日大にぎわい。ほかにも「府立花の文化園」や「関西サイクルスポーツセンター」、高野山真言宗の遺跡本山「観心寺」、真言宗御室派の大本山「金剛寺」、紅葉の名刹「延命寺」など観光地は数多い。
文化財数にいたっては国宝が6件、国重要文化財...
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主な農産物
大阪きゅうり
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エリア
南河内
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管区JA
JA大阪南
できません、は辞書にない。やる。楽しんで、やる。
北摂
吹田市といえば、大阪万博や太陽の塔、エキスポCITY、名神高速道路、中国自動車道などを思い浮かべる人が多いのではないだろうか。農地面積は今や市全体の2%にも満たないが、吹田市のゆるキャラは「すいたん」。
すいたんは、なにわ伝統野菜のひとつ、吹田慈姑(クワイ)がモチーフである。慈姑は水田の雑草、オモダカの変種。吹田慈姑は明治維新まで毎年、京都御所へ献上されたという記録が地元には残る。吹田には、それだけ水田があったということを物語っている。
まるで要塞、佐井寺のお屋...
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主な農産物
大阪たけのこ
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エリア
北摂
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管区JA
JA北大阪
ものづくりの醍醐味は、食べて感動してもらうこと。
泉北
田中聖大さん
(
たなかまさひろ / 田中農園 )
マルチ栽培の絶品みかん
和泉市平井町の田中聖大(まさひろ)さん(28歳)。田中農園の6代目である。田中農園では、聖大さんのほか、祖父、祖母、父、母、弟さん(時々)の総勢6名が、温州みかんと旬の野菜を栽培している。
土づくりにこだわり、マルチ栽培*で育てられた田中農園のみかんは、発色がよく、甘く、コクがあり、とにかく絶品。取材時、今年のみかんの収穫は既に終わったときいてがっかりしていると、「みかんの貯蔵庫なら、見ていただけますよ」と聖大さん。曾祖父の代からという築70...
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主な農産物
大阪みかん
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エリア
泉北
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管区JA
JAいずみの
いま新規就農者が集まる能勢の、その草分け。
北摂
吉村次郎さん
(
よしむらじろう / 吉村農園 )
能勢町は、大阪府の最北端に位置する。京都府と兵庫県に隣接し、町は一面、里山と田畑。自然豊かで、のどかな土地である。
能勢町には、農業研修生の受け皿になる農家や団体が多い。行政も、10年ほど前から就農希望者の相談や就農後の定着支援に力をいれてきた。20-30歳代の新規就農者がたくさん入植したことで5年前には、能勢青年農業者4Hクラブ*(会員22名、うち女性6名)が復活した。実に、30年ぶりのことである。22名のうち親元就農者は3名、残り19名は地域外からの就農者である。
*4H...
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主な農産物
いちご
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エリア
北摂
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管区JA
JA大阪北部
憩い、祝い、人が集まる。都市の農地は公共空間。
北河内
ベッドタウンの、丘の上の農園
寝屋川市の京阪香里園(こおりえん)駅から徒歩30分。坂道を登ると、団地群の一角に「南農園」の入り口がある。総面積14,000平方メートル、高台にある南農園には、田んぼとイチゴハウス、野菜畑と果樹園が広がり、寝屋川市内を一望できる。
出迎えてくれたのは、南保次さん(56歳)。法律事務所勤務を経て、1990年に就農。お寺の過去帳を辿(たど)ると、江戸時代から続く農家の14代目である。
南農園は、寝屋川のほか生駒や伊賀に田んぼ...
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主な農産物
いちご
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エリア
北河内
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管区JA
JA北河内
農家への転身。暮らしに根ざした心地よさを求めて。
泉南
花野眞典さん
(
はなのまさのり / 食と人の架け橋 くじらのペンギンハウス )
畑に立つ、のぼり旗には「生きていくために必要な食べ物について考えてみませんか?」とある。創業は、2008年。花野眞典さん(40)は岸和田市土生滝町(はぶたきちょう)で、新規就農者としての一歩を踏み出した。
農家の高齢化、後継者不足は、大阪にあっても伝えられる通り。休耕地は増え、世代交代が急がれるが、若手農家の絶対数は不足している。そこで「食と人の架け橋」になろうと、花野さんはHANANOファーム「くじらのペンギンハウス」を立ち上げた。
コンサル&週末菜園から、専業...
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主な農産物
サニーレタス
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エリア
泉南
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管区JA
JAいずみの