自分が面白いと思うことを、面白がってくれる人がいる。
前回の記事でも紹介した通り、元々は医療法人や貿易商社に勤務していた藤井さん。柔軟な企画力や周りを巻き込む力は前職で養われたのかと思いきや、そうではないらしい。周りを巻き込んだ企画を発案するようになったのは、就農してからだという。
「やりたいと思っていることは周りによく話しますね」。それが功を奏したのが、まさに今回だった。イベントの運営は羽曳野で新規就農した七彩ファーム、HappyFarmと共同で行う。参加者にはお土産として各農家から野菜を渡し、羽曳野市のPRと各農家のファンづくりにつなげる仕組みにもなっている。さらに、企画考案やサイトの文章作成はセミナーで知り合った公認会計士の方に協力してもらったのだそう。ほかにも街のコーヒー屋さんや近隣農家の方まで、協力者は数えだすときりがない。「きっと面白い!」と藤井さん自身が信念と情熱を持って取り組んでいるからこそ、垣根を越えた賛同者が多いのだろう。
“じゃがフェス”のレパートリーを増やしていきたい
最後に“じゃがフェス”の今後の展望を伺った。
「今回のイベントでは最終的にポテトチップスをつくりますが、ほかにもコロッケなど、違うものをつくることもできるので、シリーズ化できると良いですね」。同じことを続けるのではなく、形を変えて発展させていくことでファンづくりにつなげようとしている。
「担い手の減少を食い止めたいとか、次代の農家育成とか、そんな大きなことは考えていないんです。自分が楽しいと思うことを、楽しいと思ってもらえる人に届けたいだけ。それが巡り巡って、農業を盛り上げることにつながれば」。藤井さんの描く未来は、シンプルで、どこまでも私たちをワクワクさせてくれるものだった。
<藤井貫司さん関連記事のリンクはこちら>
古墳の街で、大阪最先いちじく栽培。 :http://yaruyan.adrec-sample.com/1175/
※新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、十分な距離を確保したうえで撮影を行い、写真撮影時のみマスクを外しています。
【 取材者 】小田明梨
【 撮影者 】烏川欣也
【 取材日 】2020年12月18日
- 氏名 / ふりがな
- 藤井貫司 / ふじいかんじ
- 生年
- 1980年生まれ(40歳)
- 農家歴
- 8年(2012年より就業)
- 前職 / 出身校
- 医療法人や貿易商社 / 神戸大学発達学部
- 組織名
- 藤井農園
- 役職
- 代表
- 従業員
- 2人
- 主な生産作物
- イチジク、トマト、他
- 正式な品種名
- 農林一号
- 耕地面積
- 7a
- 特徴
- ポテトチップス加工用
- JAエリア
- JA大阪南
- 購入方法
-
オンラインショップ : http://www.shop-fujii.com/
- ホームページ
- 藤井農園 : https://www.fujii-nouen.com/
- SNS
-
Instagram : https://www.instagram.com/fujii_nouen/
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藤井農園
大阪府羽曳野市誉田6-1-3